【2025年版】退職したらやること全部リスト|失業保険・健康保険・年金…手続きの不安をなくす完全ガイド

目次

はじめに|退職後、何から手をつけたらいいかわからないあなたへ

ゆるぴー

「失業保険ってどうやって申請するの?」
「健康保険や年金って、どうなるんだろう…」
「手続きって、どこに行けばいいの?」

退職を決めたあと、こうした不安に直面する方はとても多いです。
私もはじめて仕事を辞めるときはそうでした。

会社を辞めた瞬間から、意外とすぐにやってくる「手続きラッシュ」。しかも多くの制度は、申請に期限があり、放っておくと大変なことになることも…。

それでも大丈夫!
必要なことを、順番にひとつずつやっていけば、退職後の手続きはバッチリです。

この記事では、退職直後にやるべき手続きから、失業保険・健康保険・年金の切り替えまでを解説します。

この記事でわかること
退職後すぐにやるべきことと手続きの優先順位
失業保険(雇用保険)をもらう方法
健康保険と年金の切り替えの選び方
よくある退職後の疑問とその答え

退職直後にやるべきことは?|1〜2週間以内には終わらせよう!

まずはやるべきこと3つ

退職後は、まず以下の3つから着手しましょう。どれも生活に直結する大事な手続きです。

1. 離職票の確認・保管

離職票は、失業保険の申請に必須の書類。

退職後10日前後に郵送されるのが一般的ですが、2週間経っても届かない場合は…

  • 会社に確認の連絡を入れる
  • それでも対応がなければ、ハローワークに相談する

また2025年1月からは「マイナポータル」で離職表を受け取ることができるようになりました。退職をする際に会社に確認しておきましょう!

厚生労働省|2025年1月から、「離職票」をマイナポータルで受け取れるようになります!

2. ハローワークの手続き準備

失業保険は、離職票が揃ったらすぐにハローワークで申請を。

1日遅れるだけで、もらえる日数が減ることもあるので注意が必要です。

3. 健康保険証の返却&切り替え検討

会社の健康保険証は、退職日で無効になりますのですぐに返却しましょう。

そのうえで、以下の3つから自分に合う保険を選びましょう

  • 任意継続(前の保険を個人で継続)
  • 国民健康保険(市区町村で加入)
  • 家族の扶養に入る

失業保険の受給条件と手続きのポイント

失業保険をもらえる条件

  • 過去2年間で12ヶ月以上、雇用保険に加入している
  • 働く意思があり、就職活動を行っている
  • 働くことができる健康状態であること

自己都合と会社都合の違い

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退職理由給付開始のタイミング備考
自己都合退職7日間の待機後、さらに1ヶ月の給付制限もらえるまで約1ヶ月
会社都合退職7日間の待機のみすぐにもらえる

2025年4月1日から、給付制限の期間が「1ヶ月」に短縮されました!

また、教育訓練等を受ける場合には給付制限が解除されるなど新しい制度が始まっておりますので、下記のリンクをご参照ください!

厚生労働省|令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます

失業保険はいくらもらえる?

基本手当の日額は、原則として離職日直前6ヶ月に支給された賃金の総額(賞与などは除く)の合計を180で割って、算出した金額のおよそ50〜80%です。

<例>
離職直前の6ヶ月間に支払われた賃金の合計が150万円の場合

150万円 ÷ 180 = 8,333円

8,333円の50〜80%である4,166〜6,666円が失業保険の基本手当日額です。

ただし、基本手当日額には年齢ごとに上限額が決められています。

こちらに、令和7年8月1日時点の上限額についての資料を載せておきますね。

厚生労働省|雇用保険の基本手当日額が変更になります(令和7年8月1日から)

失業保険をもらえる期間は?

また、失業保険がもらえる期間=「所定給与日数」は、離職理由や年齢、被保険者だった期間などによって決まります。それぞれの給付日数は以下のとおりです。

失業手当の給付日数

自己都合退職の場合などの給付日数(定年、契約期間満了、自己都合退職)

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被保険者期間
10年未満10年以上20年未満20年以上
全年齢共通90日120日150日

会社都合退職の場合などの給付日数(特定受給資格者、一部の特定理由離職者など

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被保険者期間
1年未満1年以上 5年未満5年以上 10年未満10年以上 20年未満20年以上
離職時の年齢30歳未満90日90日120日180日
30歳以上 35歳未満90日120日180日210日240日
35歳以上 45歳未満90日150日180日240日270日
45歳以上 60歳未満90日180日240日270日330日
60歳以上 65歳未満90日150日180日210日240日

失業手当の受給期間は、原則として離職日の翌日から1年間となっています。手続きが遅れ、給付日数が残っているにも関わらず最後までもらうことができなかったとならないよう、早めの準備・申請を行いましょう。

特定理由離職者とは?

自己都合でも、以下の理由がある場合は「特定理由離職者」として給付制限が免除されたり、給付期間が延びたりします。

  • パワハラ・長時間労働・賃金未払い
  • 心身の不調による離職
  • 家族の介護や転勤によるやむを得ない離職

ハローワークで伝える際は、証拠や診断書を持参すると◎

再就職手当・職業訓練でチャンスを広げる

早く働くと「再就職手当」がもらえる!

  • 早めに就職が決まった場合、「基本手当日額×支給残日数×最大70%」の一時金が支給されます
  • 収入を得つつ、手当ももらえるお得制度!

厚生労働省|再就職手当のご案内

無料で学べる「職業訓練」

  • 公共の職業訓練で、スキルを身につけながら給付を受けられる
  • 雇用保険を受けていない人向けには「職業訓練受講給付金(月10万円)」もあります。

厚生労働省|求職者支援制度のご案内

健康保険と年金の切り替え方法

健康保険の3つの選択肢を比較

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選択肢特徴と注意点
任意継続退職前と同じ保険を継続(2年間)/会社が負担してくれないので保険料は2倍
国民健康保険所得が減ると軽減措置あり/扶養の概念がない
家族の扶養収入制限あり(130万円未満)/失業保険を受給するとNGの場合あり

年金の切り替えも忘れずに!

  • 厚生年金から国民年金への切り替えは14日以内に!(お住まいの地方自治体で手続きをしましょう)
  • 収入がない場合は「保険料免除制度(特例免除)」が利用できる可能性があります。

【Q&A】よくある疑問

Q: 離職票が届かないのですが…。
A: 会社に連絡→対応がなければハローワークに相談しよう!マイナポータルで受け取っているかも?

Q: アルバイトでも雇用保険に入ってる?
A: 週20時間以上&31日以上の見込みで加入対象です!

Q: 失業保険をもらっているのですが、アルバイトをしたらどうなりますか?
A: 日数や収入に応じて支給調整があります。必ずハローワークに申告を!(不正受給には厳しい処罰も…)

Q: 傷病手当金と失業保険は同時にもらえる?
A: 原則もらえません。病気中は傷病手当金→回復後に失業保険の受給延長が可能です!

まとめ|不安なときこそしっかり準備を!

退職は、ひとつの人生の節目。

たくさんやることがあると不安になるかもしれませんが、

一つ一つ、順を追って手続きをすれば、意外とあっという間です。

大切なのは、何をする必要があるのかについてきちんと確認すること!

この記事を読みながら、退職後の手続きについて整理していただけると嬉しいです。

覚えておきたい3つのこと

  1. 正しく知ることで、慌てず手続きを済ませよう
  2. 困ったときは、とりあえず早めにハローワークに相談しよう
  3. 将来のために利用できる制度をフル活用しよう

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誰かの「退職後の不安」を少しでも減らせますように。

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この記事を書いた人

これまで精神科クリニックやスクールカウンセラーを経験してきました。
みなさんがゆるっと自分を大切にできるための情報を発信していきます。

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